ひじり
ひじりは、丸種株式会社が販売している、ピーマンの品種です。
ひじりの特徴と栽培のコツをまとめました。
[ひじり]丸種株式会社
・草勢の強い中獅子タイプ
ひじりは、1個の実が30g~40gほどと、一般的なピーマンサイズです。
見た目はやや細長く見えるタイプで、いわゆる中獅子タイプと呼ばれる品種です。
ピーマンといえば緑色ですが、濃い緑なのに鮮やかな発色で、表面にはツヤもあります。
果肉の厚みや肉質も中程度で、ピーマンらしい食味です。
その分親しみやすく、どのようなピーマン料理にも使いやすいのが特徴です。
実自体はそれほど特別な印象はありませんが、株姿は意外と大きく、草勢が強いです。
葉も大きめで草勢が強いので枝が伸びて分岐しやすく、つく花の数も着果数も多いです。
スタミナもしっかりあるので、着果した分は肥大しやすく、収量が多いです。
また、長期に栽培しても成り疲れが少なく、最後まできちんとした収量が期待できます。
季節や栽培時期による生育の起伏が少ないので、
長期栽培であっても、いつでも形や大きさの揃った実が収穫でき、秀品率も高いです。
ただし、草勢が強く枝の伸びや分岐をしやすいので、過繁茂には注意します。
枝が込みすぎると光が株の中心に入らなくなり、風通しも悪くなります。
これによって生育不良や病害虫被害の発生が増えるので、
混みすぎている場所は枝を間引き剪定しておくと良いでしょう。
・適応できる作型が広い
ひじりは低温に強く、低温期でも枝の伸びが良く、着果数も多いです。
着果数が増えても、実が肥大しなければ意味がありませんが、
ひじりは着果した分、きちんと肥大します。
寒さに強い性質があるため、長期の栽培にも適していて、
ハウスやトンネルを利用して長く収穫する作型でも栽培できます。
ハウス加温促成栽培、ハウス無加温半促成栽培、
トンネル早熟栽培、ハウス抑制栽培と、栽培できる作型はかなり広いです。
もちろん、一般的な夏秋栽培である露地栽培でも育てられます。
■特徴
・1個が30g~40gほどのピーマン品種です。
・やや縦長の形をしている中獅子タイプです。
・色は鮮やかな緑色で、表面にはツヤがあって目を引きます。
・果肉の厚みや硬さなど、全体的に中程度で親しみやすいです。
・標準的な食味のピーマンなので、幅広い料理に使えます。
・株姿が半開帳性で大きめ、葉も大きく生育も旺盛なので、枝の伸びや分岐が良いです。
・草勢が強くスタミナもあるので、長期栽培にも向いています。
・ハウス加温促成栽培、ハウス無加温半促成栽培、トンネル早熟栽培、露地栽培、
ハウス抑制栽培で栽培できます。
・低温伸長性もあり、長期栽培であっても着果数が変わらず、
秀品率も高いので安定した収量が期待できます。
・低温伸長性、草勢やスタミナの強さ、
落ちない着果性や肥大性という素晴らしい性質のため、
ハウスを利用した長期栽培にも十分対応できます。
■栽培
・基本の育て方は、一般のピーマンと同じです。
・枝の伸びと分岐が良い品種なので、
混み合ってきた時には適宜間引き剪定が必要となります。
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